Butabana

2013/04/20

「喫煙者は採用しない」 富山県内企業、社員採用で方針…理由に「タバコ休憩」による不公平感解消や、接客の質の向上

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来春卒業予定者の採用活動が本格化する中、富山県内で「喫煙者は採用しない」との方針を打ち出す企業が出てきた。
理由は、「たばこ休憩」による不公平感の解消や、接客の質の向上。喫煙率低下に伴い職場の禁煙化が進む中、 今後、同様の動きが広がることも予想され、愛煙家にとってはますます居場所がなくなりそうだ。

 北陸三県を中心に30店舗を展開するワシントン靴店(富山市)は、新規採用の条件に「タバコを吸わない人」と明示している。 勤務時間中にたばこを吸いに行く「中抜け」が、非喫煙者には不公平と感じられることなどから、今春、「非喫煙者のみ採用」を始めた。 同社によると、現在は社員のほぼ半数が喫煙者だが、3年前から禁煙している北川裕久社長は、 喫煙率低減に向けて「非喫煙者対象の特別手当支給も検討中」と話す。

 明文堂プランナー(魚津市)は、2年前に一新した採用ホームページで、「あなたはタバコを吸いますか?」との設問を トップページに大きく掲げた。「YES」を選ぶと「たばこの臭いで客を不快にさせないことは当然のサービス」と説き、 喫煙者は募集しないとする清水満社長のメッセージが表示される。 喫煙の健康への影響や集中力の低下にも言及し、喫煙する志望者には入社までにたばこを絶つよう求めている。

 こうした動きについて、富山労働局は「採用の判断は仕事の能力や適性のみで下されるべきとの観点から、 喫煙者であるとの一点で採用しない姿勢は望ましくないとも言える」(職業安定課)とするものの、 採用の条件に掲げることに法的な問題はないという。
男女雇用機会均等法や障害者雇用促進法などに定める例外を除き、企業には「採用の自由」があるからだ。

 2010年の調査では、富山県の男性の喫煙率は5年前の46・1%から33・4%へ下がっている。 喫煙者を採用しない企業について、県は「健康被害がある喫煙をよしとしない社会の雰囲気が醸成されてきた証し。 今後も増えるのではないか」(健康課)とみている。

富山新聞
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/TH20130419411.htm